手に入るもの急増も、これが見つからない

日本からは想像できないほどに、キラキラ感の増すカトマンズ首都圏。

以前は手に入らなかった小洒落た輸入品、ロハスでよく出来たネパール産品。ちょっといい香りのする石鹸とか、クリームだとか。The Body Shopのシャワージェルなんて、種類は少ないけれど日本で買のと同じくらいの値段で手に入る(荷物の重量制限気にしながら持ってくるより、いいわ)。韓国コスメなんかも売ってるよ。

それでも、生活製品の中で見つからないものもある。例えば、

レーヨンのあかすりタオル 以前はスーパーで売っていたが記憶あるが、複数の店を探したけど見つからない。輸入品のお店で英国ブランドのものはあったけど、日本円で千円ちょっと。日本の100円ショップで何本か買ってきておくんだった。今使うものはあるけど。
キッチンの三角コーナーゴミ入れ 行きつけのスーパーで、プラスチックのものは売り切れとか。出来ればステンレスのがほしいんだけど、見つからな~い。苦肉の策として、「ストレーナー(粉ふるい)」を使っている。

以前、キッチンハイター探してたけど(洗濯用ハイターは売ってる)、それは某スーパーでクリアーした。マグカップの底、茶渋が残ってるの嫌なんだよね。と、まるでキレイ好きme。

いろんなモノが手に入り、お金があれば快適が買える生活が急速に、前のめりでばく進しているネパール都市部。そのスピード感たるや恐ろしささえ感じる。それでも尚、見つからないモノを探して出会えるヨロコビとか、代替品を考えてみるタノシサなんかもある。よ、ね。

選挙直前

選挙直前、お酒は売りません!キッパリ @:カトマンズ首都圏のスーパーチェーン

明日5月13日は、ネパール統一地方選挙。

市長、村長、区長を選ぶためであり、連邦共和制で地方分権が進むこの国では、住民生活に密着するレベルの公共事業を掌握する区長の権限が意外と大きい。投票直前は追い込みの選挙活動が禁止され、カトマンズ首都圏では3日間、酒類の販売やレストランでの提供も禁止された。ネパール産だけでなく、世界の銘酒を売りまくっているスーパーの売り場も、このようにがっちり施錠されている。

昼間の気温が30℃を超える昨今(雨期に入る前の今頃が、ネパールの真夏)、冷えたビールで「ぷは~っ!」とするためには、自宅で買い置きしておくしかない。レストランでも出てこないみたいだしね。

投票日は徒歩以外の移動は禁止されるし(自転車もだめ)、万が一の混乱も可能性ゼロではない。途上国の選挙は、いろんな意味で「アツい」のが、日本と全然違うところ。前日の本日から、日没後の行動は控えるなど自己規制をかけておくのが肝要と思う。昨日から目に見えて、交通量も減っている。多くの首都圏市民が、投票のため地元に帰省している。

「え゛、投票のために帰省って!?」

はい。地元愛の強いネパール人。都会に仕事もって頑張って家建てても、頑なに住民登録を出身地から移動させない人大杉です。そんなこんなのネパール人あるあるは、また別の機会にお話ししますね。

やって来ました、道路工事の季節

ご存じの方は知っていて、ご存じない方にとってはネパール七不思議のひとつ。西暦とは全く異なる「ビクラム暦(ビ暦)」を使うこの国。ちなみに新年は西暦の4月中旬で、始まってもうすぐ1ヶ月経つ(ビ暦)今年は2079年。

でもって、ビ暦の会計年度は西暦7月中旬が年度末/新年度。これからの2ヶ月は今年度予算を使い切ろうと、街の至る所で道路工事が進行中。水道管、下水管の埋設工事だったり、舗装工事だったり。もっと計画的にやればいいのに、それが出来ないネパール社会。雨期に先立つ「マッカイ・コ・パニ(とうもろこしを育てる雨)」が降り、道路を掘り返したらドロドロになる。これが毎年、季節の風物詩。

車の迂回路もある日突然、道路が掘り返されてお手上げ。なんてことも起こり得る。数日「車を家から出せませんでした」なんてことも、過去にはあった。靴はドロドロになるし、布を巻き巻き引きずるファッションがお好きなご婦人方、ショールの裾が泥水に浸かってますぜ。てな光景も繰り広げられる。ドロドロ汚水に、どんなものが混じっているか?免疫力上げておかないと、病気の魔の手も忍び寄る。

掘り返し、そして整地して舗装しても、年度末のやっつけ仕事。すぐにまた、ガタガタ道路に逆戻りってことも少なくない。賽の河原の石積みか、毎年恒例公共事業の大盤振る舞いで一部の人にシアワセを、なのか。早いとこ片付けてほしいんですけど。

ラト・マチェンドラ神、巡幸

2022/5/4 21:00 @Lalitpur

仕事帰りの当サイト元管理人Mさんと待ち合わせ、二人で映画を観た帰り。パタン旧王宮方面に向かう道路の真ん中に、鎮座まします「ラト・マチェンドラナート(赤い観音様)」神を乗せた山車。コロナ禍で、2年ぶりの巡幸と聞く。

この街、リアルにマルチバース・オブ・マッドネスの世界じゃないか!人混みで、ドクター・ストレンジとすれ違ったような錯覚に陥った。横でMさんが、「うふふ」と不敵な笑みを浮かべていた。

あ、今日は5月4日。スター・ウォーズの日でもあったね。”May the Force be with you” って、May the 4thと説明しなくてもいいんだよ。

イードの祝日

今日のネパールは、ラマダーンの終了を寿ぐイスラームの大祭「イード・アル=フィトル」の祝日だった。しかし、カレンダーには特別な記載はない。毎年直前になって、閣議で祝日の決定がなされている。なら、最初から祝日にしておけよ….と思うのだが。

ヒンドゥー教が国教でなくなって久しいが、それでも仏教と併せて「多神教」的宗教観が主流派のお国柄。イスラームやキリスト教など一神教に対しては、一定の距離感取りつつ「ちゃんと配慮してますよ」的な態度が感じられる。イスラームのコミュニティもここでは少数派ということもあり、「ま、いいですわ」的な遠慮があるように思える。それはカトマンズ首都圏での印象であり、イスラームの信仰を持つ人口が多いタライ(インド国境に近い南部ベルト地帯)では、違った空気感があるかもしれない。

役所や政府系機関、銀行などはお休みで、通勤ラッシュ時間帯の交通量も少なかった。それでも、民間企業や外国系オフィスは通常営業のところが多い。このあたりの統一感のなさ。自分で考えて決めましょうな姿勢が、ネパールらしい。

5月15日より、週休二日制導入へ

毎週土曜日だけがお休みだったネパール。ビクラム暦Jestha月(西暦5月15日)より土日の週休二日制となる事になった。政府系が導入し、多分、民間銀行などもこれに追随するものと思われる。

ガソリンの使用量を軽減する狙いなどあるようだが、効果はどう出るか。10時~5時であった開庁時間を9時半~5時半と、1日あたり1時間長くするそうだ。20年ほど前も同様の措置がカトマンズ首都圏で執られたが、お役人様たちから「休みは土曜の1日で良いから、勤務時間は短い方が良い」「朝早くなると、家でご飯が食べられない」などとの声が大きく長続きしなかった。

当時に比べて生活の西欧化、娯楽の普及が進んだネパールで、週休二日は定着するか。そんな視点から、この国を観察してみるのも興味深い。