やって来ました、道路工事の季節

ご存じの方は知っていて、ご存じない方にとってはネパール七不思議のひとつ。西暦とは全く異なる「ビクラム暦(ビ暦)」を使うこの国。ちなみに新年は西暦の4月中旬で、始まってもうすぐ1ヶ月経つ(ビ暦)今年は2079年。

でもって、ビ暦の会計年度は西暦7月中旬が年度末/新年度。これからの2ヶ月は今年度予算を使い切ろうと、街の至る所で道路工事が進行中。水道管、下水管の埋設工事だったり、舗装工事だったり。もっと計画的にやればいいのに、それが出来ないネパール社会。雨期に先立つ「マッカイ・コ・パニ(とうもろこしを育てる雨)」が降り、道路を掘り返したらドロドロになる。これが毎年、季節の風物詩。

車の迂回路もある日突然、道路が掘り返されてお手上げ。なんてことも起こり得る。数日「車を家から出せませんでした」なんてことも、過去にはあった。靴はドロドロになるし、布を巻き巻き引きずるファッションがお好きなご婦人方、ショールの裾が泥水に浸かってますぜ。てな光景も繰り広げられる。ドロドロ汚水に、どんなものが混じっているか?免疫力上げておかないと、病気の魔の手も忍び寄る。

掘り返し、そして整地して舗装しても、年度末のやっつけ仕事。すぐにまた、ガタガタ道路に逆戻りってことも少なくない。賽の河原の石積みか、毎年恒例公共事業の大盤振る舞いで一部の人にシアワセを、なのか。早いとこ片付けてほしいんですけど。