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2004年 6月 1日(火) やる気激減な日々

昨日まで2日間、何も考えずに寝てしまった。おかげで風邪も完治。さて出勤....

の筈だったのに、今日からマオバディが呼びかけた「交通機関のスト」で、タクシー・バス・自家用車全然走っていない。先日カトマンズで長距離バスに仕掛けられた爆弾のため、死者1名負傷者20名あまりという事件が、市民の恐怖心をあおった。

うーーーむ。どうやって出勤しよう?今日も一日家で過ごすか?

と思っていたら、ヒマラヤ帰りの先輩から電話。一緒にタメルで夕ご飯しよう!つーことで、これは何としても家から出ねばならぬ。亭主のバイクに「PRESS(報道)」と書いた紙を貼り付け、事務所に来た次第。

国王が「次期首相を推薦すべし」とのたまえば、自薦他薦、政党リーダーから有象無象魑魅魍魎まで、30名以上の名前が集まったそうだ。

松竹新喜劇ですか?

ギャン国王は藤山寛美、ギリ爺はチャーリー浜、マクネは船場太郎.....って、実在の人物のことを云っているのではありませんからね。はぁ〜っ。新喜劇の方が上品だわ。もう、アホらしくて、やってられまへんわ。

と云うことで、真面目なことを考えたり書いたりする気も失せている。

3年前の今日、ビレンドラ国王が亡くなった.......なんてことも、頭の隅にはあるけれど。ネパールで生き抜くためには、真面目すぎたり優しすぎたり、正直に正攻法で行動したりするのは、良くないことなんだろうね。

今必要なのは、政府も誰も守ってくれない社会で、生き抜く力!




2004年 6月 8日(火) 雨期の移動は大変だわなぁ

しばらくご無沙汰しました。バイラワ周辺に出張していました。

陸路での移動は、土砂崩れなどによる突然の通行止め+マオバディや学生組織による通行止めの危険性で不確実なので、国内線飛行機で往復。出発日、定刻から1時間遅れで飛び立ったCエアの小型機(ドイツ製ドルニア機)は、バイラワ上空まで来たものの着陸できずにカトマンズに引き返し。フライトキャンセルとなり、同日も翌日も「代替のお席は用意できません」という、素晴らしく客をバカにした対応。

翌朝、満席で座席取れないの筈のBエアビーチクラフト機にて、ほぼ定刻出発。同じ飛行機に、昨日Cエアで一緒だったネパール人ビジネスマン氏2人も乗っていて、いやはや昨日は腹が立ちましたねぇ.......と、にこにこ挨拶。

CエアやGエアの使用するドルニア機は、高い高度が飛べない。その結果、中型機やビーチクラフトなど高い高度を飛べる機体が離着陸できる航空路でも、キャンセルが発生する可能性が高いそうだ。ネパールの山岳路線を飛んでいるトゥイン・オッター機も同様の問題がある。

ルクラやジョムソムなど山岳路線の飛行場では、ドルニアやトゥィン・オッターしか離着陸できないから、この場合は他の選択肢はない。

しかし雨期の昼間〜午後飛ぶ、バイラワ、ネパールガンジなどタライ平原への路線は、ビーチクラフト、SAAB、ATRなどの機体(高性能の小型機または中型機)を飛ばす航空会社を選択するのがベターであると学習。

帰路は、Yエアの新規導入SAAB機で戻る。快適。

まあ、どんな機体でも飛べない日もあるネパールの雨期。また、キャンセルだろうが引き返そうが、無理して事故るよりずっとマシなことは理解している。

┐(´ー`)┌

それにしても、満席で取れないはずの翌日のBエア最初の便の席が取れたのは、私にしてもビジネスマン氏2人にしても、コネコネコネの世界でしかない。叩くとコインが出てくる、ゲームの裏技のような人脈を駆使しないと、出張も出来ない事がある。

陸路移動が大変に厳しい中、ネパールの普通の人たちも無理をしても国内線を利用する現状が、座席予約の厳しさに拍車をかけている。

バスの何倍もする航空チケットが買える人、なかなか席が取れない路線の座席を確保できる人。強いものだけが移動できる。( ゚Д゚)ゴルァ!!の世界だね。

それにしても、こういうコネはお金では買えない。普段からの人付き合いな訳で、掴んだ蔓を枯らさぬよう、太く育てて、他の蔓と絡み合わせて網を張る。ネットですな。

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やっと決まったデウバ首相だが、組閣は難航している。明日水曜日、第一次内閣人事が発表になる.......可能性がある。

2005年4月中旬までに下院選挙が実施できないと、首相の首が飛ぶのは確実だろう。それだけでない。次男坊陛下の立場も、大変に悪くなる。

選挙実施のためにも、最低限野党からの入閣を含む「挙国一致内閣」が必要なのだが。憲法解釈・改正に基づく党としてのイデオロギーと、政治家個人としての敵味方の汚いゲームと、権力闘争が入り交じって収拾がつかない。

この状況をジャングルから、マオバディ反政府武装組織が見守っている。

私たち市民は、ネパール政府からも国軍からも、反政府組織からも守ってもらえない。

自分で見て、聞いて、考えて、行動して......生き抜くことが大切と感じる。

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ところで、先日国王に「我こそは!」と、首相ポストに自薦他薦した人たちが、誰からも推薦されていないデウバ氏を首相に指名したことに抗議しているらしい。国家だろうか、国王だろうかに対し、訴訟を起こすらしい?という情報もある。

(´〜`)イヤーマッタク

あの時は学生さんやら、ネパールでは有名な「電波系プラカードおじさん」など、泡沫候補がいっぱい名乗りをあげていたもんね。

ネパール王室、政府、首相というものの「権威」が失墜していることの現れだと思う。しかしこういう権威がなくなると、国の尊厳も危うくなる。国がなくなったら

「ネパールの中心で、( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ とさけぶ」

事も出来なくなるよ。




2004年 6月14日(月) 政治家は、ものは言い様

本日昼間、ネパール統一共産党UML書記長(党首)、マダヴクマール・ネパール氏の記者会見に行ってきた。まあ、独演会だわ。

で、現在のデウバ政権に連立し、入閣するための前哨戦。UMLの主張発表会であった。「まとも」な主張もあるのではあるが、失笑するしかないやりとりもあった。

5政党連合で反タパ政府・反王室スローガンを掲げて抗議行動を展開。国王は5政党の中から次期首相を指名すべしと主張。しかしタパ氏の辞任の後、国王が、クリーンで総選挙を実施できる首相候補を推薦すべしと勅令を出し、結局5政党からは推薦人なし。5政党外、推薦人もなしのデウバ氏が国王から首相に任命されて曰く

「我々は、我々の中から首相を出すべし!と、歌を歌って歩いていた(シュプレヒコール+デモ)。で、国王が首相を推薦せよと来たら、我々以外の4党は、国王に対して首相職の入札を入れるなんて出来ないだと。4政党も何を考えてるんだか?国王も5政党から推薦すべしと云わない。どっちもどっち」

どっちもどっちはアンタじゃないか!5政党のうち、コングレス等以外は共産党系。国王にたいして意地を張る、老害ギリジャ・コングレスを放っておき、残り4政党で「首相はマダヴクマール・ネパール」と、合意に持ち込むことも出来なかった訳。

プレスの前で、問題のすり替え詭弁大会な訳で......おいUML、こいつ以外のリーダーいないのぉ?頭脳明晰、弁舌さわやか、規律ぴっしりのUMLなのに、なんでこんなのが党首な訳?とまあ、暗澹たる気持ちとなる。

このままで行くと、6月末〜7月頭には、UMLがデウバ首相と連立する可能性がある。で、このための正当性理論武装と、水面下の主要ポスト大臣( ゚д゚)ホスィ…の綱引きが続くだろう。ここに旧王党派、RPP党も絡んでくる。元々同じ党でありながら、分裂したデウバ・コングレスとギリジャ・コングレスの再合同の可能性も、ある。

現在の宿命のライバル、天敵はデウバvsギリジャであるが、今後の動き如何では、マダヴクマール・ネパールvsギリジャという、天敵追加も考えられる。

国民のための政治ですか?個人の遺恨のための政治ですか?

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えー、おあとはですね。

ネパールであっても日本であっても、日本人が日本人の中で何かをするためには、やはり、社会ルールの中での常識がないと、いろいろ困ってしまうよね。

日本のがんじがらめ社会から抜け出して、自由に外国に飛び出しても、結局は心遣い、根回し、常識を駆使しないと、世間は厳しい。

思いこみ、先走りでは、他人は受け入れてくれないことがある。そーゆーこと。

私も、自分のことも反省してみよう。



2004年 6月15日(火) 引き続き、統一共産党を考える

昨日に引き続き、ネパール統一共産党UMLについて。

国王の強権発動的政治姿勢に端を発する、5政党の抗議行動は1年以上続いてきた。しかしここに来て、ギャネンドラ国王に対する「意固地」を張り続けるギリジャブラサード・コイララ、ネパリコングレス党首と、UMLマダヴクマール・ネパール書記長が袂を分かつ結果となった。

UMLネパール書記長からは、とにかく政権を奪取しないと始まらない!という姿勢が見え隠れする。

しかしコイララ翁は、筋金入りの反王室。「ワシはあの国王だけは気に食わん!」とばかりの、議会主義的、もしかすると老人的主張むんむんである。自分たちが政権の座に座れようが座れまいが、まずアイツが気にくわない.....って、主義主張に殉じるのも個人的には尊敬するが、国民を見殺しにしないでほしい。

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結果的には、コングレス・民主党のデウバ氏が首相就任をしたのだから、まあ、連立して内閣に入り込みたい。そうして、自分の党議党略を政治的に実現してゆきたいと考えるのは、現実的路線といえる。

イデオロギーなどという青臭い問題もあるが、今現実に、この瞬間も、ネパール人同士が殺し合っているマオ派の問題。国会下院のない状態、地方議会も任期執行の状態で、中央地方共に政治的空白が続いている。

つべこべ言わずに、とにかく「総選挙実施」に一歩でも近づけるなら、国民のため行動を起こし、成果を見せないとならない事態である。

しかしである。痩せても枯れても共産党!人民の幸福のため、虐げられた人々のための政党であるというポーズのUMLは、その共産主義的建前論で、政党支持者を満足させないと求心力を失う。そんな宿命を負っている。一方では、右でも左でも、とにかく政権の一翼を担わなくては。UMLには、現実的欲求+必要性もある。

その結果が、昨日の記者会見なのだ。デウバ政権に対し、共産主義政党としての「主張」をぶつけつつ、水面下で権力にすり寄る姿勢が垣間見られる。

しかもUMLが抜けた後、4党でも続けるらしい反国王ムーブメントに、今更UMLが戻っていくのも難しい。

痩せたソクラテスに「なりきれない」UMLである。

一方、コングレスのコイララ翁は、もっと「クリーン」なイメージの政治家であれば、一徹老人の主義主張が国民の敬愛を集めることも出来るのに......

嗚呼、決定打的な政治家がいない。国民は死んだり傷ついたり、子供たちは学生組織の脅迫的ストで学校にも通えない。誰か、国民を救う政治家はいないのか?

いない......んだわ、今のところ (つд⊂)エーン




2004年 6月16日(水) 日本のネパール情報がほしいのです

不肖ネパールの空の下は、細々とであるが「ネパールから」「日本語で」発信を続けている。

家庭内の与太話から考えるネパール文化。ネパールの社会・政治。日本では出会えないような、ネパールにおける素晴らしい出会い・体験.....などを通じて、管理人たる私の見聞きしたことから、現代ネパールの「一面」を切り取って、出来るだけ面白可笑しくかつ真面目に紹介できたらいいな。そう考えている。

時に挫けるが、ビンティという偉大なる先輩がいるから、続けてこられた。

しかし、ネパールで生活している私には、日本国内の情報は今ひとつ分からない。現在、日本に住むネパール研究者、愛好家、日ネ国際結婚家族などの発信するサイトがあり、カトマンズに居て日本を知る上で大変ありがたい。

それでもなお、例えばビンティが提供してくれている「ネパールニュース」の裏返し版のような、日本国内で起こった「ネパールニュース」を定期的に紹介してくれるようなサイトは.......ないだろうか?

例えば空の下の「身の上相談掲示板」の裏返し版ような。ネパールと関わり合った人間が、「日本で」ネパール人生を送る上での障害・疑問について、みんなで知恵を持ち寄る掲示板はないであろうか?

現在、それぞれ断片的な日本からの情報を、包括的に理解する「助け」となるような、日本から発信するネパールサイトはないだろうか?

日本在住のネパール人の活動、抱えている問題。日本政府の、ネパールに対するODA動向がダイナミックに理解できるような。日本にあるネパール友好団体、NGO、NPO活動の方向性が分かるような。そんなサイトはないだろうか?

あるのに、私が知らないのだろうか?みなさんからのご指摘をお願いします。

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さて、現在我が亭主たち、カトマンズ飲んだくれメディア軍団が、あるミュージック・ビデオを制作中である。内容については......後日発表したい。

ネパール最大の問題解決のため、ネパールの市民の声を代弁するように。傷ついた市民の心に、勇気の灯火を消さないでとメッセージを送る内容である。

カトマンズ市内の音楽スタジオで、レコーディングが進んでいる。で昨夜、そこで、私が大好きなニマ・ルンバと会った。きゃ〜っヾ(^v^)k 役得。亭主さん(TдT) アリガトウ 持参したニマちゃんのCDに、サインしてもらった。

ニマちゃんはモンゴリアン・ハンサムで、ソフトで素敵な人だった。ネパールではスターなのに、大変フランクな人でもある。海外での生活経験があるから、ネパールではスターなんだせ!と威張っても仕方ないこと、分かった賢い青年であった。

スタジオで聞くニマちゃんの歌声は、非常にセクシーであった。(・∀・)モエッ

この他、日本の演歌歌唱法=こぶしと、チベット歌謡の共通性に、背筋がゾクゾクするような、ユニークなチベット系女性歌手による一節もあり、おばさん大コーフン、フン、フンの (*∀*)お宝発見!!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! であった。

続報は今後、定期的にUPしたいと思う。お付き合い願えたらうれしい。




2004年 6月27日(日) 在外選挙、投票しました

在外選挙人名簿に登録してもらっている私。参院選挙在外投票に行ってきた。

カトマンズの日本大使館が投票所で、大使館員やボランティアの立会人など、大使館+在留邦人のみなさまにお世話になりつつ、清き一票を投じた。感謝。

「選挙が出来る」「投票できる」ことの有り難さは、日本にいる日本人以上に感じるな。我がネパール亭主なども、いいなあ......日本は選挙が出来て。しかも在外にいても投票できるなんて......と、ぷち羨ましげであった。

ありがとう、日本!

出がけに亭主の従兄弟が来ていたのだが、「ラクシュマン(亭主の名前)も一緒に行った方がよいのではないか?オレを気にせず、二人で投票に行ったらどうか」と、真剣に気遣ってくれた。

ネパールでは、おかあちゃんだけが投票に行くって......ないわな。大使館に行って投票するなんて、そんな偉いところにいくなら、ダンナも付いていってやらないと。ミキが困ったら可哀相だ。という、ネパール人らしい思いやりをもらった。

で、とうしたかって?当然、私ひとりで行きましたよ。

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昨夜、亭主の友人の結婚披露パーティーがあった。

ネパールでは有名なジャーナリスト+編集者が、これまた業界内の才媛と恋愛結婚。二人の名前で、大変素晴らしい出版活動もしている。異カースト結婚であるが、誰も気にしない。まあ、メディア業界では当たり前のことだから。

身の上相談掲示板にも書いたが、都市部の知識層では、異カーストなんて気にしない。しかし、双方の属する「社会階級」が同じ、または近くないと難しい。ネパールやインドなどでは、階級=社会的地位や収入、教育が違うと、人生観ているものが全然違うものなぁ........階級が違いすぎると、外国以上の異文化だもんな。

民主化以降、経済開放政策で、富めるものは益々富んでいる。しかしそんなチャンスに恵まれなかった人たちは、上昇の機会を絶たれている。そんなところに、マオ派が発生し拡大していった原因のひとつもある。

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さて、その披露宴に、ネパールではまだ少数派の女性ジャーナリストRちゃんが来ていた。彼女はリンブー民族。リンブーは勇敢で正直。英軍グルカ部隊でも確固たる地位を築いている。留守を守るリンブー女性は、明るくたくましい。

Rちゃんのお父さんも、英軍グルカ部隊のオフィサーだった。彼女はカトマンズとインドの大学で英語教育を受け、ジャーナリストとしての地位を確立後、マナンギ民族のパイロットと恋愛結婚。ダンナもすぱっ!といいヤツなのだ。夫婦揃って、スポーツマン。二人とも、酒もめっぽう強いったらありゃしない。

Rちゃんは1ヶ月半前、30代後半で初産。可愛い女の子のママとなった。昨夜の披露宴では、赤ちゃんを旦那に任せ(自宅で子守り)、颯爽とパンツルックで登場。

母となっても、変わらずガハハと元気いい。

夜自宅に戻ってから、亭主がしみじみと云った。

「俺たちバウン(ブラーマン)の家庭だと、初産の後1ヶ月半って云ったら外になんか出る元気もないし、家族も子供の世話してろって云うわ。うーーむ。リンブー民族の女性は身体が丈夫に出来てるんだな。信じられんよ」

そこで私は

「普段からスポーツをして、栄養ある食べ物を採って、社会的にも自立した女性なら、民族にかかわらず出産1ヶ月もしたら出歩けるわよ。あなたたちバウンの社会って、必要以上に女性を未熟者扱いしてるんじゃないかな?Rちゃんたちの社会の方が、私は理解できるんだけどな」

と云ったところ、亭主が真面目な顔をして黙ってしまった。反論もなし。どうやら、亭主の価値判断ストライクゾーンの、ど真ん中に入ってしまったらしい。

夫は妻にとって絶対的な神。女は家庭に尽くし、自分を犠牲にする。そんな価値観の中で生まれ育ってきた亭主であるが、カトマンズの自由な風と破天荒なニホンジン妻の毒舌により、伝統的価値観が崩れてしまっている模様。

ちょっと可哀相.......な気もする。

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今日朝から、亭主の従兄弟たち+義理の叔父さん(亭主の母の妹の旦那さま)が、ごはんを食べがてら遊びに来てくれた。

叔父さんは、インド国境に近い地域に住んでいる。民主化以前〜民主化後にかけて20年以上村長を務めた、矍鑠(かくしゃく)たる御仁である。

で、マオ派の言いなりにならなかったため、数年前腹部を銃撃されて重傷を負った。

食卓で亭主が、先日歯が欠けちゃって......とほほなんですよ。と話しをしたところ、叔父さん曰く

「ワシは、マオ派の銃弾がお腹を貫通したけれど。その時歯を食いしばって、痛みをこらえたけれど。歯は今も丈夫なんだゼ。がははははは」

がははははって、叔父さん。ネパール人の明るさって、強いよなぁ。楽天的だよなぁ。そーゆー人だから、20年以上も村長をやってこられたんだろうな。

グリーン・アスパラと自家菜園のさやエンドウを、ごま油で炒めてオイスターソースで味付けをした、なんちゃって料理を「日本人の嫁が作った料理は、塩味控えめで野菜の味が旨いなぁ」と、喜んで食べてくれた叔父さん。感謝です。

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最後に、我が家で元気に咲いている、アザレアちゃんの今朝の表情。

アザレアちゃん




2004年 6月29日(火) やせ我慢して英語で読んでも、面白い

LOVE & DEATH IN KATHMANDU 〜 A Strange Tale of Royal Murder
Amy Willesee & Mark Whittaker著 The Random House Group Ltd.刊
ISBN: 1844135586

LOVE&DEATH IN KTM昨日、事務所近くの行きつけの書店で購入。ネパール・ルピーでRs.600ちょっと=邦貨千円程度。

自慢ではないが、私は英語が堪能「ではない」!英語の本を読むより、日本語で読みたい。そんな人間であるが、この本は「英語だけれど面白い」「英語だけれどぐんぐん読めてしまう」ものであった。

2001年6月1日にカトマンズで起こった、世界を震撼させた「王宮殺害事件」を題材に、オーストラリアのトラベル・ライターふたりが5ヶ月ネパールに滞在し、取材を重ねた労作である。

この事件は、亡くなった国王、王妃、皇太子など、王族に注目の目がいきがちである。しかしこの本では、当日皇太子の宮殿でのパーティーに出席していて、一命を取り留めた王族に。パーティーには呼ばれていなかったが、王族に非常に近い身内(例えば、王妃の実弟夫妻など)。また、マオイストゲリラの夫妻。元ロイヤルクマリ。ロイヤルクマリの世話をする責任者。王室主席司祭。ネパール宮内庁広報部長.........などなど、実に様々な人たちへのインタビューが盛り込まれている。まずこの部分が興味深い。

シャハ王家の外戚である、ラナ将軍家内部の権力抗争。王妃や王弟妃を常に輩出するジッュッダシャムシェル「ラナ」一族と、王宮事件の犯人と結論づけられているディペンドラ皇太子の恋人の出身である、チャンドラシャムシェル「ラナ」家の反目。その原因は、両家の経済力と教育レベルの差であると云われている。

妃を輩出するジュッダ系より、ライバルであるチャンドラ系の方が、より経済力があり教育レベルも高い。なのに、王室は、ジュッダ系が主流である。

その裏には、ジュッダシャムシェル・ラナ将軍の、生母の出自にまつわるストーリーがあった。母親の血筋により、子供に厳しいランク付けをするラナ将軍家の中で、弱い立場とも云えるジュッダ系の、王室に対する異常な握力。いやはや、表の歴史には現れてこない、将軍家内部の怨念である。

いゃあ.......ネパール・オタク。王室・貴族オタクにとっては、身もだえして喜んでしまう内容だ。

また、ロイヤルクマリの住む館に、近年起こっている怪奇現象や、凶事の前に、ドラカ・ビムセン神像に現れる超常現象などの項も面白い。つい先日、ドラカの神さまにこの大凶が現れたと、カトマンズではニュースにもなっている。ラト・マチェンドラ神の山車もひっくり返った今年、2001年レベルの凶事が起こるのでは.......と、ネパール国民は不安に駆られている。

21世紀のネパールは、中世タントリズム、シャクティイズムの血なまぐさい呪術が、現に存在する。いや、国の運命を左右している。そんな国家である。

ショッキングな事件の裏事情だけでなく、ネパールの支配者階級の怨念の歴史と現状を理解するに、非常に有益な本である。我慢して英語を読む。その「我慢」の報われる1冊だと思う。

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実はもう一冊、欧米人著者による「王宮事件もの」の英文書も買ってある。後日、こちらの紹介もしたいと思う。先ずは読まなきゃ( ´ー`)フゥー...

そして.......本屋で........うーーーー。(/ω\)ハズカシーィ

ビル・クリントンちゃんの「マイ・ライフ」を予約してしまった!嗚呼、つい勢いで。1週間以内に、インドから到着とのこと。

自分のミーハーに、呆れてる。